今年の夏は暑かった。まさに酷暑。
そしてその暑さが原因で、次男坊にとって大きな事件が起きた。
毎年7月末から8月初旬の土日に、瀬戸市の小学校バスケ部の大会が開催されるのだが、「暑さ」が原因で大会が中止となったのだ。
6年生の次男にとっては、最後の夏の大会。
開催5日前に、大会を主催するバスケットボール協会から中止の連絡があり、彼が意気込んでいた夏の陣は為す術なく強制終了となった。
保護者や子ども達等から、当然色々な意見が出た。
・何故延期でなくて中止なのか。
・試合時間を短くするなど対策を講じれば、十分開催できた。
・(結果論だが、大会予定日はあまり暑くなかったので)判断が拙速だった。
・サッカーや野球は炎天下で大会をやったのに、何故バスケだけ中止なのか。
・今年やらないなら来年以降も夏の大会はやめるのか。
・体育館に空調が無いのが問題だ。
等々。
次男坊は怒り狂っていた。4ヶ月間、夏の大会を目標に練習してきたのが無駄になってしまったから(全く無駄になったわけでもないが)怒るのも当然だ。
私も、保護者としてはちょっと残念。彼がプレーしている姿を観たかった。
でも中止の判断自体については、主催するバスケ協会が(つまり何かあった時に責任を負う主催者が)判断したことなので、まぁ致し方ないことなのだろうと私は思っている。
この問題、何が正解とか、誰が正しいとか間違いとか、そういうものではない。
それぞれの意見や想いがあり、それらは、起こった結果次第では正解にも間違いにもなり得る。
次男坊にとって、大会がなくなってしまったことは残念だっただろうと思うのだけれど、こういった「正解のない」問題を経験できたことは、いい経験になったと思う。
今、彼の中でこの問題は「バスケ協会のせいで大会がなくなった」という消化をされているだろうと思うけれど、今後様々な人生経験をしていくなかで、それは捉え方の一面であり反対側から見た景色もあるのだと気づく時がくるだろうと思っている。
それこそ、人生の中で、彼が今回の協会側のような立場になることもあり得るのだ。
だから、彼が残念がっている気持ちには共感しても、やれ「協会の判断がどう」とか「仕方がないこと」とか答えみたいなことは言わないようにしている。
子どもがモヤモヤしたりやりきれない想いを抱えているのをみると、何か答えを差し出したり与えたりしてあげたくなる。
でも、答えを提示する必要はない。だいたい、大した答え持っているわけじゃなし(笑)
彼らには時間がある。じっくり自分の想いを昇華していけばいいのだ。
親の出来ることは、ただひたすら待つ、見守る。自戒を込めて。
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今回の切り絵は、昔ばあちゃんの家にあった扇風機。Panasonicが松下電器だった頃かな。