今年もあっという間に大晦日。
毎年あっという間だけれど、今年は特に早かった感覚。
今年1年を振り返って1番のトピックスは何と言っても育休を取得したこと。
1月下旬から3月末までの70日間の育児休業は、自分の人生においてかけがえのない70日間だった。
当たり前のことなんだけど、もう二度とあの70日間は返ってこない。
1歳半だった三男坊と毎日朝から番まで一緒に過ごすことは、もう二度とない。
我が家の三兄弟の一番上は中学二年生、休日の外出にはだんだんついて来なくなってきている。
まとわりついてこないし、もちろん風呂には一緒に入らない、ギューっと抱きしめさせてもくれない。
(していたらヤバい(笑))
二歳半の三男坊は、まだまだギューするし、風呂も一緒に入るし、おひざで絵本を一緒に読むし、泣いて駄々をこねる。シモの世話まで必要だ。
でも、この濃密な関係もあっという間に終わる。
じきに抱っこさせてくれなくなって、スマホ欲しいとか言い出して、気がついたら家から出ていってしまうだろう。
あっという間に終わる子どもたちとの時間。
たかだか70日だけれど、ずーっと一緒に居られて本当によかったなぁ。
お父ちゃんはもう悔いはないそ、いつ死んでもいい(嘘)
今回、長男の時に続き二度目の育休を取って再認識したことがもうひとつ。
それは「育児にどっぷりつかった経験は仕事の役に立つなぁ」ということ。
私の育休復帰後の職務は、都市計画法、建築基準法に基づく許認可事務と、空き家対策。
窓口対応、書類審査、現場検査、空き家(廃屋)調査、相続人調査、苦情対応、このあたりが普段の主な仕事。
鉄筋コンクリート擁壁の構造計算の審査をしながら、間断なく訪れる窓口のお客さんと電話の対応をし、空き家の苦情を受ける。
登記簿謄本や戸籍、住民票とにらめっこしながら空き家の所有者調査、相続人調査を行う。
倒壊寸前の空き家の調査をしながら、近接住民からの訴えを聴く。
どの業務も、それだけ一本に絞って集中してやる、ということが出来ない。
机には常に審査待ちの書類が積まれ、電話はジャンジャン鳴り、昼休みもお客さんはやってくる。
腰を据えて落ち着いて仕事をする、ということが全く出来ない。
別に仕事の大変さを訴えたい訳ではない。
私ぐらいの年齢の皆さんは、大なり小なり両手に余る程業務を抱えて脳みそパンパンで仕事をされているだろうと思う。
育休からの復帰と同時に11年ぶりに窓口業務のある部署に異動になったので、上記のような「腰を据えて落ち着いて仕事の出来ない」状態でこの9ヶ月仕事をしてきたのだけれど、大変ではあるものの何とかこなせている。
特に混乱もない。何故だろうと考え、思い至った。
このマルチタスク状態、腰を据えて何かひとつに集中できない状態は、育休中と同じだからだ。
育休中は、朝から晩までまとわりついて離れない1歳児の相手をしながら家事をこなす。
料理、洗濯、掃除、ひとりで普通にこなせば半日もかからない家事が、育児と並行すると、集中してやることが出来ず、なかなか完遂できない。
掃除や片付けをしているそばからオモチャをばら撒かれ、部屋を汚される。
オヤツを食べさせている隙に料理をしていたら、牛乳をぶちまけられ、慌てて床を拭いているとオムツからう○こが漏れていることに気づき、そこにピンポーン!と宅配便がやってくる。
何がご不満か分からない1歳児がずーっとギャン泣きで、抱っこし続けるなんて日もある。抱っこしていると寝るが、布団におろすと起きる。抱っこしたまま座っても起きて泣く。結局半日10kgオーバーの息子を抱っこして部屋の中でただただ立っている羽目になる。日が傾いてきているのに、洗濯物を取り入れることも夕飯を作ることも出来ない。
そんな日でも、18時には兄ちゃん達が帰宅し「腹減った」の大合唱が始まる。
常に、何かに急かされているような感覚、そして何ひとつまともにやり切れていないような感覚で過ごしている。
こんな日々を過ごしてきたので、書類審査が電話や窓口対応でぶつ切れになろうが、忙しい日に限っての苦情対応で現場に出て半日潰れて予定がめちゃくちゃになろうが、台風が来て一週間業務不能な状態になろうが、それはそれで臨機応変に対応し何とかやり切ることが出来たのだなぁと思う。
育児のわやくちゃ感に比べたらどうってことあるか、という感じ。
しみじみ思う。育児経験は人を粘り強く、そして柔軟に成長させてくれる。
絶対に仕事に活きてくる。
是非男性にももっともっと育休を取得して欲しいものです。
今年も、日々成長する三兄弟に成長させてもらった一年でした。
家族に感謝!
そして、育休をバックアップしてくれた、復帰後の私を支えてくれた同僚に感謝!
ブログを読んでいただいた皆さんにも感謝。
みなさん一年間ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。